日本国際交流基金の黒沢信也理事長が10月25日と26日、北京外国語大学を訪問した。王定華書記は日本国際交流基金一行と会見した。
王定華書記は黒沢理事長一行を歓迎し、北京外大の教育特色や北京日本学研究センターの発展状況などを紹介した。また、2021年5月、新たな国際情勢における学術分野の発展と人材需要の変化を踏まえ、北京日本学研究センターと日本語学院の長期的発展を推進するために、学内の優れた資源を集約し、統合した発展計画を実施したと述べた。そして、四年あまりの実践を経て、日本語学科は人材育成、学術研究、プラットフォーム構築、国際交流・協力などの面で顕著な成果を収め、相乗効果を実現したと強調した。さらに、設立40周年を迎えた北京日本学研究センターは2000人以上の高度な日本学研究人材を育成し、中国における日本学研究、日本語教育事業の発展および中日両国の人的・文化交流の推進に重要な貢献をしてきた。今後センターの発展を支持し、日本国際交流基金との協力を一層深化させていきたいと述べた。
これに対し、黒沢理事長は、40年間でセンターが1300人以上の修士・博士、2000人以上の研修生を育成しており、その多くが中日および世界の産学官各界で活躍し、中日間の架け橋となっていると評価した。また、センターへの重視に感謝を示し、この40年の協力関係は「一方的な支援」から「相互学習」へと変化してきたと述べたうえ、今後も世界の資源を活用しながら、共に中日学術交流をより広い舞台へと押し上げていくと表明した。
黒沢理事長は25日、「超越と発展:中国の日本学研究と日本の中国学研究ならびに北京日本学研究センター設立40周年記念」国際学術シンポジウムに出席し、開会式で挨拶を行った。
26日、黒沢理事長は日本語学院院長、北京日本学研究センター主任の周異夫教授とともに、北京日本学研究センターの図書館やスマート教室などの施設を見学し、意見交換を行った。
黒沢理事長はシンポジウムの成功を祝い、開催に尽力した北京外大関係者に感謝したほか、日本語人材育成への取り組みを高く評価した。周異夫教授は日本国際交流基金の支援に感謝し、センターの新たな進展を紹介し、今後も共に人材育成に努める意向を示した。その後、劉徳有氏と平山郁夫氏が共同で制作した所蔵絵画の複製品を贈呈した。
日本国際交流基金日本研究部事業第1チームの塩澤雅代チーム長、北京日本文化センターの野田昭彦所長、野崎浩司副所長、東京大学教授・北京日本学研究センター主任の園田茂人教授、北京外大日本語学院・北京日本学研究センター党総支部の郭華偉書記、北京外大党委組織員・国際処副処長・留学生事務室主任の李茂林氏、日本語学院常務副院長・北京日本学研究センター常務副主任の徐滔氏、副院長・副主任の熊文莉氏と費暁東氏、党総支部副書記の張陽氏が活動に参加した。

