日本語学院、北京日本学研究センターおよび中日関係史学会が共催する「平山郁夫生誕95周年記念座談会」は6月25日午後、北京外国語大学で開催された。日本語学院院長兼北京日本学研究センター主任の周異夫氏が司会および開会の挨拶を務めた。外交部アジア局参事官の聶佳氏、中日関係史学会元副会長の徐啓新氏をはじめ、約50名の専門家や研究者が出席した。また、日中友好協会会長の宇都宮徳一郎氏と中国文化部元副部長の劉徳有氏から祝辞が寄せられた。
座談会の前半では、北京外国語大学の長青学者で、清華大学国際関係学教授、中日関係史学会元副会長の劉江永氏が登壇した。2004年10月に劉徳有氏と平山郁夫氏が共同創作した作品「富士日の出」を紹介し、創作の経緯や背景を詳述したうえで、所蔵していた同作品を日本語学院、北京日本学研究センターに寄贈した。また、周異夫氏は、劉江永氏および劉徳有氏に感謝状を贈呈した。
座談会の後半では、北京日本学研究センター元主任の徐一平氏、北京大学国際関係学院教授の賈蕙萱氏、岩彩画家で国家信息中心総合部元副主任の林江東氏、敦煌画の巨匠で中央美術学院建築学院教授の崔冬暉氏の4名が登壇し、平山郁夫氏の業績と芸術的成果をめぐり、多角的な視点から議論を展開した。平山郁夫氏の卓越した絵画表現に加え、文化遺産の保護および中日間の文化交流の促進における貢献は高く評価された。閉会式で周異夫氏は歴史を正しく認識し、文化を通じて交流を深め、平和を守る重要性を強調するとともに、中日両国の友好関係の更なる発展に貢献していくべきだと述べた。
