中国人民政治協商会議第14期全国委員会(全国政協)第3回会議の2回目の「委員通路」集中取材活動が3月7日、北京の人民大会堂で行われた。全国政協委員・中国共産党北京外国語大学委員会書記の王定華氏は「委員通路」に登場し、現在中国の教員チームの構築状況、質の高く、均衡の取れた教育の発展を推進する中で、教育家精神を広め、「大国の良き教師」を育てる方法などについて報道陣の取材に応じた。
取材の記録は以下のとおりである。
中国教育テレビ:
「教育者として、現在の中国における教員チームの構築状況についてご紹介いただけませんか。教育の質の高い均衡の取れた発展を進める中で、どのように教育家精神を継承し、『大国の良き教師』を育成すべきでしょうか?」
王定華委員:
ご質問ありがとうございます!現在、中国には各級各種の学校に専任教師が1891万人います。近年、国全体は教師にかかわる業務に非常に力を入れており、関連する保障措置も強化されています。そのおかげで、教師たちの高いモチベーションが維持されています。倫理観が高く、業務能力が高く、専門性が高く、構成が合理的で活力に満ちたハイレベルの教師陣が、着実に形成されています。
孔子の「教え有りて類無し」の如く、陶知行の「心を込めて教育に尽力し見返りを求めない」の如く、張桂梅の「教育のために命を燃やす覚悟」の如く、于漪の「単なる点数稼ぎではなく人格形成を重んじる」の如く、質の高く、均衡の取れた教育を推進する過程において、教師の方々は教育家の精神を貫き、責任ある行動を取って後進の育成に尽力すべきです。私の所属する北京外国語大学の陳琳先生は生涯をかけて我が国の大学や小・中・高等学校の外国語教育に尽力され、自らを「『三つのUp』を重んじる百歳の教育労働者」と称されています。学生への尊重を表すため授業を行うときは常に「Stand Up(立ち上がる)」、情熱溢れる大きな声と正確な発音で「Speak Up(声高らかに語る)」、授業効率を重んじてチャイムと同時に「Shut Up(静かに終える)」を徹底されていました。このような先生の方々は生涯を通じて教育者としての真の姿を示し続けています。教育家は神秘な存在でも、遠い存在でもありません。教育家はまさに私たち教師の中にいます。
我々は、教師に対する各種の優遇政策が全面的に実施され、教師の政治的地位、経済的地位、社会的地位、職業的地位の向上を強く望んでおり、学校が優秀な人材にとって魅力的な就職先となり、教師が誰もが憧れる職業となることを期待しています。
また、素質教育の高度化を通じ、学生の徳・知・体・美・労の全面的な発展と健全な成長を促進することを期待しています。そのために、教育資源の均衡化を推進し、校長や教師の適宜な異動・交流を実施することで、より多くの児童・生徒が優れた教師から学ぶ機会を得られるようにすべきです。
さらに、人工知能の急速な発展という新たな情勢、デジタルネイティブ世代の台頭という新たな構図に向き合い、中国の小中学校教師国家級研修計画、省級研修計画、現代教育研究、「小中高校教師学歴向上プロジェクト」などを通じて、教師の知識と能力を高めることを期待しています。これにより、学位と学歴の向上だけでなく、教育能力もさらに磨かれていくでしょう。
近い将来、幼稚園から大学、専門学校、特別支援学校に至るまで、全国のあらゆる教育現場において、「大国の良き教師」が続々と登場し、すべての学生が心のこもった教育を受け、保護者たちは「うちの子が素晴らしい教師に出会えた」と実感できる日が訪れることを信じています。ありがとうございました。
