10月26日から27日にかけて、北京外国語大学主催で、日本語学院・北京日本学研究センター、教育部国・地域別研究育成拠点である北京外大日本学研究センターの共催、東京大学東洋文化研究所GAS、日本国際交流基金協会の協力により、「中国における日本学研究と日本における中国学研究」をテーマとする国際シンポジウムが開催された。北京外大副学長の丁浩氏、日本国際交流基金北京日本文化センター所長の野田昭彦氏、教育部高等学校外国語文学類専門教育指導委員会日本語分委員会主任・天津外国語大学元学長の修剛氏が開会式に出席し、挨拶を行った。
丁浩氏は、今回のシンポジウムは学者たちが双方向で日本学研究と中国学研究を議論する場であり、双方の効果的な対話、知識の集結と革新・相互学習を促進する重要な機会でもあると述べた。野田昭彦氏は、北京外大にある北京日本学研究センターでは、設立以来、日本の細かい分野にとどまらず、日本全体を見据えた研究を展開されてきたと述べた。修剛氏は、今回のシンポジウムは中国における日本学研究と日本における中国学研究にとって大きな意義があると述べ、両者の道筋が相通ずるため、互いに補完しあうことは、研究の客観性、包括性、科学性に資することだと強調した。
国際日本文化研究センターの鈴木貞美教授、日本東北大学の佐藤弘夫教授、国際日本文化研究センターの劉建輝教授、東京大学の丸川知雄教授および牧野篤教授、早稲田大学のファーラー・グラシア(Gracia Liu-Farrer)教授が基調講演を行い、北京日本学研究センター元主任の厳安生教授が特別講演を行った。
今回のシンポジウムの重要なセッションとして行われたハイレベル円卓フォーラムでは、東京大学教授・北京日本学研究センター日本側主任の園田茂人教授、北京外大日本語学院院長・日本学研究センター主任の周異夫教授が共同で司会を務めた。多くの専門家が「中国における日本学研究と日本における中国学研究」というテーマをめぐって、双方向の交流、比較・相互影響、および相互構築について深く議論を交わした。最後に、周異夫教授が閉会の挨拶を行った。
今回のシンポジウムでは、文化と経済2つのパラレルフォーラムが開催され、日本語教育一般フォーラムと特別企画フォーラム、および13の分科会が行われた。東京大学、東北大学、大阪大学、神戸大学、広島大学、立命館大学、オックスフォード大学など海外の大学、および清華大学、北京大学、中共中央党校、上海交通大学、武漢大学、北京師範大学、南開大学、中国人民大学、吉林大学、北京外国語大学など国内の大学や機関から250名以上の学者が参加した。
シンポジウムは対面で行われ、人民網や人民網海外版、新華網、CRI、搜狐、網易などのメディアに報道された。
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