2023年度の北京日本学研究センター(以下、センターと略す)協力会議が3月27日、北京外国語大学にて開催された。
賈文鍵副学長が日本国際交流基金(以下、基金と略す)の佐藤百合理事一行と会見した。賈文鍵氏は「基金との協力関係を重視し、協力の強化と実務的な交流の拡大を期待している。大学として引き続きセンターの様々な活動をサポートし、中日間の人的往来と相互理解を深めるよう力を入れていく」と述べた。佐藤百合氏は北京外大の活動に感謝の意を表すとともに、「これまで、センターと基金は、相互的な信頼関係のもとで、共に数多くの日本学研究人材を育成しており、これからも引き続きセンターの発展を支持していく」と述べた。
また、丁浩副学長は、「センターがこの一年で、教育・研究面で収めた成果を高く評価し、今後もセンターの発展を積極的に支援していく。『第14次五カ年計画』期間中、日本語学科はハイレベルなリーダー人材や中堅研究者による教師陣の強化を行い、国際交流と協力を推進し、中国の発展や中日間の人的交流に新たな貢献をしていく」と表明した。佐藤百合氏は、「センターは北京外大と基金の連携のもとで創立され、長年の発展を経て、来年で創立40周年を迎える。双方の揺るぎない信頼関係と中日交流の発展に対する確固たる信念は双方の長期的な協力の重要な支えであり、基金がこれからもセンターの発展を支援していく」と述べた。
センターの活動について、周異夫主任と日本側の園田茂人主任教授がそれぞれ報告を行った。周異夫主任は2022年12月から2023年12日までの一年間における人材育成、教師陣強化、学術研究、図書館運営、広報と社会貢献等の活動を紹介し、2024年度センターの全体活動計画を説明した。園田茂人教授は修士課程の学生を対象とした読書会等の国際協力・人材育成等の状況を紹介し、今後の活動における情報共有のさらなる強化を提案した。そのほか、今後の訪問交流、センター創立40周年に向ける関連イベントの共催等について意見交換が行われた。
日本語学院・北京日本学研究センターの費暁東副院長兼副主任は司会進行を務めた。日本国際交流基金日本研究部の長原秀樹部長、事業第1チームの金子聖仁氏と中台芳紫氏、日本国際交流基金北京日本文化センターの野田昭彦所長と野崎浩司副所長、北京外国語大学国際交流合作処の和静処長、中国共産党北京外国語大学日本語学院・北京日本学研究センター総支部の郭華偉書記、徐滔常務副院長兼常務副主任、熊文莉副院長兼副主任らが会議に出席した。