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北京五輪選手村の美しい風景!NOCアシスタントはどんな体験?

Updated: 2022-02-13

旧正月の初日、業務連絡の電話を終えた高小凡さんが時計を見ると、朝6時だった。この日は高さんの誕生日であったが、北京冬季五輪を支える900名以上の北京外国語大学ボランティアの1人として、ウクライナ代表団のアシスタントを務めはじめて以来送っているいつも通りの一日であったと、北京冬季五輪組織委員会公式サイトが2月10日に報じた。

「誰もが平等で、尊重されている。みんなが仲間同士で、同じことに取り組んでいて、上下関係もプレッシャーもなく、これこそ夢見た職場だ」と、アメリカ代表団のアシスタントを務める車佳頤さんは言った。また、日本代表団のアシスタントを務める鄒広林さんは「一緒に冗談を言い、試合を観戦し、問題を解決することで、『チーム』という言葉の重みを実感した」と語った。

NOCアシスタントにとって、北京五輪はボランティア活動のチャンスだけでなく、自分自身を磨くチャンスでもある。ボランティアチームに参加してわずか1カ月で、学校にいた自分と比べて「社会に出るためのスキル」が一段と向上したとボランティアたちは感じているそうだ。アシスタントとして活動するボランティアの一人ひとりにとって、代表団の方々は五輪期間中の最高の先生と友達である。

1月31日は中国の「大晦日」で、一家団欒の伝統的な祝日である。五輪ボランティアの多くがそれぞれの持ち場で家族に会えずにこの日を過ごしたが、心温まる瞬間が多かった。「練習会場に向かうバスの中で、アイスホッケーチームの選手から『今年の春節は御家族と一緒にいられなくて残念ですね。でも、きっとあなたのことを誇りに思っているでしょう』と言ってくれた」。その瞬間を思い出した車さんは一瞬にして思いやりが国籍をこえ、双方の距離を縮めたと感じたそうだ。

2022年2月4日午後8時、観客席で開会式を観戦できたアシスタントは一人もいなかった。その日、代表団の入場案内や誘導は各代表団のアシスタントの最も重要な任務である。「私は歴史に残る瞬間を迎え、歴史の一部になるんだ」と鄒さんは言った。

毎日、選手村に向かうシャトルバスに乗る高さんはいつも窓際の席に座る。その途中、日の出と、少しずつ黄金色に染まっていく空が目に映るからだ。毎日多忙で、ほとんど休む暇がないのはNOCアシスタントの日常になっている。