2000年、北京外国語大学は外国語言語研究所をベースに英語学科などの研究を取り入れ、本センターを設立した。同年、教育部の「普通高等学校人文社会科学重点研究基地」と認定された。

センターは外国語教育理論研究及び外国語と二ヶ国語比較研究を二大基礎研究方向とし、外国語の教育、学習及び測定を応用研究の重点として捕らえている。主に：1）重要研究プロジェクトを担当し、重要な研究成果で学術名誉高き国家レベルの重点研究基地へと発展すること；2）ハイレベルな研究人材を育成し、イノベーションの学術団体を形成すること；3）全国一流の外国語教育類図書資源センターを設立し、多方面にわたる国内外学術交流を推進すること；4）中国での外国語教育の改革と発展をめぐって関係部門の相談窓口となること、である。

センターでは現在専任研究員13名の内、教授10名、準教授2名で、以上全員が博士号を取得している。また国内外から兼任研究員（いずれも博士）を4名招聘している。センターでは研究をメインとし、多くの影響力のあるハイレベルな成果を出している。

2009-2015年の間、46件の研究プロジェクトの内、国家社会科学基金プロジェクトが12件、全国教育科学重点課題3件、教育部基地重大項目11件など、多くの省部レベルの人文科学の優秀な成果を出している。また、計430本（冊）の論文と著書を出している。センターでは外国語言語学及び応用言語博士、修士課程を設け、毎年三年制の研究型修士課程の大学院生約20名、博士課程の大学院生約20名を募集し、そのほかに現在ポストドクターが5名在籍し、本国ではハイレベル外国語研究人材の重要な育成基地となっている。

中国外国語教育センターには3つ新設機構がある。

教育学院

2015年6月17日、北京外国語大学教育学院が正式に設立された。教育学院の設立主旨は本学の教育学科建設を推し進め、外国語教育と教師の研究レベルの向上を図り、国内で一流の北京外国語大学特色あるハイレベルな外国語教師を育成することである。

現在教育学員の教師陣は中国外国語教育研究センターの教師陣基礎とし、教授と準教授計5名在籍し、いずれも博士号を所得している。そのうち教授4名（いずれも博士研究生指導教諭）と準教授1名である。

教育学院の教師就職後教育では良き成果を得ており、連続10年大学外国語学科中青年中核教師シリーズ研修班を開催し、北京市中小学校名教師発展プロジェクト（英語学科）を担当している。これからは徐々に就職前教師教育に携わり、就職前後を連携した教育で健全な教師教育システムを構築して行く。主な三つの研究方向は言語課程と教育研究、言語教師教育研究及び比較教育と国際教育研究である。

中国外国語測評センター

2014年9月29日、「中国外国語測評センター」（以下「測評センター」と略す）が正式に設立された。測評センターは国内一流の国際影響力ある中国ブランドの外国語測評機構と外国語試験サービス機構の構築をメインとする。測評センターは教育部人文社会科学重点研究基地――中国外国語教育研究センターと北京外国語大学学科の長所を元に、外国語シリーズ試験を開発し、本国外国語人材の評価標準を規範化し、外国語教育査定研究を展開し、市場の要求と業界及び部門のニーズに合わせて専門用途類外国語試験を開発している。学術的、サービス型の非営利機構として、測評センターはハイレベルからローレベル、通用複合から専門用途、成人から子供まで多重的、全方面の外国語測評標準とサービスを提供する。

国家言語能力発展研究センター

国家言語能力発展研究センター（以下「センター」と略す）は中国外国語教育研究センター言語政策研究チームを基礎に、国家言語文字工作委員会の許可を得て2014年7月に設立された。本センターは国家言語委員会科学研究機構であり、教育部言語文字情報管理司と北京外国語大学の共同管理である。センターは主に言語の政治、外交などにおける重要な役割を深く研究し、国家言語能力の理論構築と現状調査を重点とし、言語人材資源の開拓、世界主要国家言語政策、国際都市外国語能力などの研究を関係機構への参考とし、経済社会発展にサービスを提供する。